こんんちは、マニです。
サラリーマンをしながら、地方にアパート一棟を購入しました。
ただの大家で終わらないために賃貸経営マーケティングを体系化するため日々、勉強と実験を繰り返しています。
今回は、そんな賃貸経営マーケティングの重要なテーマになるであろう「入居者アンケート」について考えてみたいと思います。
- ターゲットの設定
- 顧客ニーズの把握
- 広告戦略の企画
マーケティング戦略を立てるためには、検討すべきことたくさんあります。

「入居者アンケート」はマーケティング戦略を立案するために、とても大きい役割を担っていると思います。
私が考える「入居者アンケート」が担っているマーケティング戦略の役割は次の二つです。
- 顧客ニーズの理解
- 口コミマーケティングへの利用
「入居者アンケート」の可能性を考えてみましょう。
1. 顧客ニーズの理解


入居者アンケートのマーケティング戦略への役割の一つ目は「顧客ニーズの理解」です。
ここは、わりかし理解しやすいですね。
既存の入居者へのアンケート実施で、日ごろ感じている不満を吸い上げることが可能です。
入居者が抱えている不満はそのまま顧客のニーズとなるため、改善策の立案や潜在的なニーズの理解に役立てることができます。
日本人は沈黙のクレーマー
日本人はその国民性から、感情を表に出さないことを美徳とするところがあります。
この性格は商品やサービスを利用した際に、不満を感じてもクレームを入れることが少ないというところにも表れてきます。



クレームを言わないのはサービス提供者からすると、面倒な客を相手にしなくてよいので、メリットじゃないの??と思いますよね。
不満を抱えた日本人がクレームを言わない代わりに次に起こす行動は、「二度とそのサービスを利用しない」という選択肢です。
サービスを利用しないだけならまだましで、直接クレームを言わずにSNSで悪い口コミを上げるなんてこともあります。
サービス提供者からすると、これほど恐怖なことはありません。
商品やサービスに不備があればクレームとして助言をもらい改善につなげることで、顧客との信頼関係を築くことができます。
サービスの品質向上にもつながることでしょう。
アンケートで利用者の沈黙を破る
「入居者アンケート」を実施することで、日本人の沈黙を破ることに役立ちます。
面と向かっては言いにくいことや、そこまでダメだとは思っていないことでも、アンケートであればコメントしやすかったりします。
賃貸経営でも沈黙の入居者は必ずいます。
長期入居につなげるために、入居者一人一人の心の声を聞くことはとても大切なことだと思います。
2. 口コミマーケティングへの利用


入居者アンケートのマーケティング戦略への役割の二つ目は 「口コミマーケティングへの利用」です。
SNSが活発な時代。
企業が発する広告より、インフルエンサーや一般人の口コミのほうが広告としての力が大きくなってきました。
この流れは商品やサービスに限らず、賃貸経営でも同じだと考えています。
一般的な商品やサービスに比べて、まだまだローカルな争いがメインな賃貸経営産業。
顧客を獲得するための広告戦略は大家や地元の不動産会社が知恵を出し合って打ち出す施策がほとんどです。
物件を探している人が欲しい情報
物件を探している人はそんな大家や企業から出される情報で商品である、部屋を決めます。
賃貸物件という商品を選ぶことを考えると情報は多いほうがよく、間取図や設備のスペック、主要駅までのアクセスや近隣の商業施設の情報など、入居者は一つでも多くの情報が欲しいと感じています。
そして、不動産屋さんからいろいろな情報をもらったお客さんが最後に不安に思うことは、



この物件を選んで失敗しないだろうか…
ということです。
メリットやおすすめ情報をたくさん聞いても、この選択が失敗かどうかの判断はできません。
入居者からの口コミがお客の背中を押す
そんなときに入居者の口コミがあれば、お客の後押しになることは間違いありません。
情報が溢れている現代。
商品やサービスを選ぶうえで大事なことが、「自分で好きなものを選びたい」という欲求よりも、「間違ったものを選びたくない」という欲求のほうが強くなっています。
口コミマーケティングが大きな役割を担っています。



駅からは少し遠いですが、帰り道にお店や飲食店が多く便利で、なにより夜道が明るいので安心して帰宅できます。



絶対南向きじゃないとだめだと思っていましたが、東向きの部屋のほうが朝日が入って気持ちが良いです。
などなど、そこに住んだ人にしかわからない情報を聞けることはとても大きなメリットがあります。
トラブル対応も口コミ情報として利用できる
入居者アンケートは、良い口コミ以外も貴重なマーケティングの材料になります。



ごみ置き場が小さくて、いつも汚いです。
入居者アンケートでこのようなクレームをもらったとしましょう。
改善策として新しいごみ置き場を整備しなおしたとしたら、こ既存の入居者だけでなくこれからの入居予定者にも大きなアピールポイントになります。
物件を探しているお客さんに、不満をしっかりフォローする物件だと思ってもらえれば、物件選択の不安をやわらげ安心して入居を決めてもらえるかもしれません。
入居者アンケートのポテンシャル
入居者アンケートがマーケティング戦略として高いポテンシャルがあると思う一番の理由は、ほとんどの人がやっていないからということです。
入居者アンケートを実施し入居者の満足度を向上させる大家さんはそれなりにいると思いますが、集めた口コミを利用して次のマーケティングに活用している大家さんはほとんどいないと思います。
この方法が賃貸経営マーケティングにどれほど有効かはまだわかりません。
これからいろいろとチャレンジして、賃貸経営マーケティングの体系づくりに役立てていきたいと思います。
まとめ
今回は、賃貸経営マーケティングとしての「入居者アンケート」のポテンシャルについて紹介しました。
入居者アンケートはただの御用聞きではありません。
入居者とのコミュニケーションツールとして利用することも重要ですが、それ以上に攻めの賃貸経営のマーケティング戦略にも十分活用できます。
ライバルを出し抜き、地域No.1物件を作りあげて、満室経営を実現しましょう。