こんにちは、マニです。
今回は賃貸経営ビジネスにおける、ライバルについて考えてみたいと思います。
今の自分が、いったいどんな相手と競争して優位性を高めていかないといけないかを把握することは大事です。
賃貸経営をなんとなくで運営していかないために、ライバルについてじっくり考えてみたいと思います。
賃貸経営におけるライバルとは
技術やITが進化した現在。
ビジネスの世界では業界の枠を超えて、多くのライバルが出現して競争が激化してきています。
10年までは考えられたなかったようなライバルたちの登場に、各所で激しい競争が繰り広げられています。
賃貸経営ビジネスのライバルを考える前に、世の中にあるほかのビジネスにはどんなライバルがいるか見てみましょう。
業界の枠を超えて登場するライバルたち
例えば、TV業界で言えばフジテレビのライバルはTBSであり、日テレであり、テレビ朝日でした。
それが今はユーチューブ、ネットフリックスもライバルとして登場してきました。
休日の余暇を楽しむという意味ではスマホやスポーツ、アウトドアもライバルと呼べるかもしれません。
自動車業界だとトヨタのライバルは、日産、マツダ、メルセデスにBMWがそうでした。
移動という意味ではタクシー、電車、バス、自転車もライバルかもしれません。
また、飲食業界で言えば一蘭のライバルは、一風堂、赤のれんですし、うどん屋さんやお蕎麦屋さんもライバルと言えます。
マックやケンタッキーもライバルですし、食事という意味ではコンビニやスーパー、お弁当屋さんにウーバーイーツまでライバルになってきます。
ライバルはどんどん増えていく
技術の進歩が進み、新しいビジネスの形が提案されると、ライバルがどんどん増えていきます。
20年前まではフジテレビのライバルはTV局しかありませんでした。
今となってはTVを見ない人も増え、その時間を新しく生まれたYouTubeやネットフリックスにとって代わられています。
ライバルの存在をしっかり認識して、適正な対策を取っていかないと新しく進出してきたライバルたちにビジネスシェアはあっという間に奪われてしまいます。
賃貸経営のライバルは
今回の本題はここから。
賃貸経営のライバルについて、考えてみましょう。
技術の進歩が進み、ITが世の中をどんどん便利にしていく中で、我々が戦っている賃貸経営ビジネスではどんな新しいライバルたちが生まれているのでしょうか。
賃貸経営に新しいチャレンジャーはいない
これから不動産投資を始めたいと思っている人に朗報です。
今のところ、賃貸経営にはめぼしいチャレンジャーは生まれていません。
賃貸経営のライバルはどこまで行っても、昔ながらの近所の賃貸物件です。
そこには、グーグルもアップルも、アマゾンさえも少しも顔をのぞかせていません。
それどころか、30年前に建てられた昔ながらのアパートが姿・形をちっとも変えることなく今も競争に参加しています。
『住む場所を提供する』という価値は、技術の進歩が進んでもたいして進化していない言うことですね。
このまま未来永劫変わらないということはありませんが、少なくともここ50年ぐらいはライバルの顔ぶれも、やっているビジネスモデルも大した変化をしていません。
こんなビジネス、世の中にそうそうありませんよね。
不動産という商品の特殊性
ライバルの顔ぶれが変らないことの理由は、不動産という商品の特殊性によると思います。
不動産はその名の通り、『動かない資産』であるために世界の大企業が技術力で勝負をしかけに来れないんです。
グーグルもアップルもアマゾンも、日本で賃貸経営をするうまみがありません。
東京で人気のデザイナーズマンションも、地方に住む人にその価値を提供することはできません。
いつまでたっても、どこまで行っても、賃貸経営のライバルはその地域にある周辺の賃貸物件でしかないということです。
TV局や自動車メーカー、ラーメン屋さんが資源(人材、お金)を投下して新しいライバルとの差別化を図るために、命がけの戦いを続けています。
そんな中、賃貸経営は相変わらず、顔ぶれの変わることないライバルたちと今日ものんびりドングリの背比べを繰り広げています。
『不動産投資は安定している』『不動産投資は不労所得だ』と言われるゆえんはこのあたりにもあると思います。
他のビジネスでは、そんなにのんびりしたことは言っていられません。
生き残りをかけるために命懸けの挑戦をし続ける必要があります。
いっぽう賃貸経営ビジネスでは、どんぐりの背比べに勝つための多少の努力で十分だったりします。
賃貸経営のビジネスモデル
賃貸経営のビジネスモデルは陣取り合戦です。
要は、誰よりも早くその陣地(土地)を手に入れた人が有利に勝負を進められます。
不動産の価値は土地そのものです。
土地を買い、何十年もかけて購入したコストを回収してコツコツ利益を積み上げる。
土地には、技術革新もITも通用しません。
いつか技術の力で土地の価値を大きく向上させることができれば、もしかしたら世界の大企業がこぞって不動産投資に参画してくるかもしれません。
とりあえず、それまではここの土俵には誰よりも早く陣取り合戦に参加した古いプレイヤーしかいなさそうです。
賃貸経営の差別化の方法
では、そんな競争の少ないどんぐりの背比べで、ライバルとの差別化を図るにはどうしたらいんでしょうか。
賃貸経営の差別化で最も重要なことは、『立地』という名の下駄を履くことです。
履く下駄さえ間違えなければ、それだけでライバルたちから頭一つ抜き出すことは簡単です。
周りを見渡しても、どこにもグーグルやアップルのような巨人はいないのですから。
賃貸経営では巨人に怯えることもない
今のところ、賃貸経営ではTV局や自動車メーカー、ラーメン屋のように、資源(人材、お金)を投下して、まだ見ぬ巨人の侵略に備えて準備しておく必要もなさそうです。
賃貸経営はライバルとの相対評価で勝負が決まります。
畑違いのグーグルやアップルと比較して革新的な経営戦略を練る必要はありませんし、遠く離れた東京のデザイナーズ物件と勝負する必要もないです。
せいぜい半径数キロの築30年のライバル物件たちと比較しておくだけOK。
よくよく周りを観察して、目に入るドングリより少しだけ背伸びをすればいいのです。
なぜドングリの背比べでよいのか
いくら巨人の様なライバルがいないとはいえ、それでもビジネスの世界はそんなに甘くはありません。
同じ地方でも、いろいろな業界で今日も激しい競争が繰り広げられています。
なのに、どうして賃貸経営だけはいつまでもこんな、どんぐりの背比べをしていられるのでしょうか。
その理由は、ずばりライバルが儲けようとしていないからです。
ビジネスにやる気がないと言ってもいいかもしれません。
賃貸経営のプレイヤーは昔からの地主や資産家によるものや、企業や一部のお金持ちの税金対策で行われていることがほとんどです。
このような人たちは、赤字にさえならなければ別に利益が出なくてもよかったりします。
賃貸経営以外で十分な収入があるため、「利益はでるけど手間がかかる」よりも、「利益は出ないけど手間がかからない」ほうがいいとさえ思っています。
ライバルとの背比べになんて、ちっとも興味がありません。
最近増えている若くて熱心な不動産投資家たちも、資産形成や不労所得が目的で、ビジネスとして本気で行っている人はほとんどいません。
つまり、ライバルたちのほとんどは「光熱費と材料代だけ稼げばよい老夫婦がやっている定食屋」みたいなもんです。
賃貸経営には実はそんなライバルしか存在しないんです。
賃貸経営で差別化するコツ
先ほども紹介しましたが、差別化のための最も大事なことは、『履く下駄を慎重に選ぶ』ということです。
いくら頑張って背伸びをしようと思っても、どんぐりにさして違いはありませんから履く下駄を間違えると頭一つ抜き出るのはとても難しくなります。
あとは、『当たり前のことを当たり前に、とにかく愚直にやること』です。
周りのライバルたちはほとんど何もしていません。
もともと持っていた特別な下駄の上で胡坐をかいて、のんびりしている人がほとんどです。
そんななか、あまりぱっとしない下駄を履いて、なんとか頭一つ越えようとするあなたの努力は必ず報われます。
あきらめずに努力を続けましょう。
まとめ
今回は賃貸経営におけるライバルについて考えてみました。
これから不動産投資を始めようと考えている人たちには、うれしい結果ですが、とにかくライバルに大した人はいません。
これから、車や家電、ITや動画のサブスク事業を立ち上げようとしている人は十中八九、ライバルたちに負けてしまいます。
素人であればなおのことです。
しかし、賃貸経営であれば、素人だろうが、小人だろうが十分に戦っていけます。
しっかり勉強して、当たり前のことを当たり前にする努力を続けていけばいいだけです。
賃貸経営にはまともなライバルはほとんどいません。
恐れず進みましょう。
そこには必ず勝機が待っています。