そのエアコンいつまで使う気ですか?|入居者ファーストで考えよう

大家の皆さん、エアコンの更新はどうしていますか?

更新費用がもったいないから、壊れるまで使ってるよ

安く買える時期もあるし、ある程度年式が経ったら計画的に更新してます

壊れるまで使う派と計画的に更新する派。

今回はエアコンの更新について、この二つの選択肢のどちらを取るのが正解なのか検証してみました。

いきなり結論ですが、私の結論は次の通り。

  • エアコン更新は入居者ファーストで計画的に行うべき

今回は、二つの選択肢を検証するにあたって次の項目で比較してました。

  1. コスト
  2. 故障リスク
  3. 電気代
  4. 入居者アピール

そろそろエアコンの更新時期が来て、どうしようかと考えている大家の皆さん。

エアコンの更新はぜひ、計画的に進めていきましょう。

目次

検証① コスト

一つ目の検証項目は、大家さんみんなが気になるコストについて。

私が所有する1R×8室のアパートをモデルケースとして考えてみます。

設置しているエアコンは2.2kW×1台です。

管理会社にエアコン更新の費用をヒアリングしてみました。

  1. 通常期間 65,000円
  2. 2~4月 53,000円

2~4月はエアコンのモデルチェンジの時期で、前年モデルが割安で手に入るらしいです。

また計画的に1度に2~3台の更新を行えば取付工事費を圧縮できるそう。

マニ

私の物件の場合、「壊れるまで使い続ける場合」と、「計画的に更新する場合」のコストの差額は12,000円です。

これ以外にも夏の借り入れ時には、取付費用が割高になる地域もあるかもしれません。

エアコンの寿命

エアコンの寿命はメーカーの推奨期間は10年です。

いっぽう、一般的な使用期間では13年が平均と言われています。

使用状況もよく、長持ちするものになると20年近く使えるものもあると聞きます。

今回の検証では「20年間壊れずに使い続けた場合」と、「13年で計画的に更新する場合」とで検証してみます。

「20年間壊れずに使い続けた場合」がたまたま2~4月に壊れるということも十分考えられます。

工事費の圧縮分である複数台同時に更新するというのはさすがに考えられないので、コストは通常期間のものを採用します。

コスト比較

更新コストを1年間に必要なコストして、比較してみます。

使用期間更新費用年間コスト
A)壊れるまで案20年65,000円3,250円/年
B)計画更新案13年53,000円4,070円/年
コスト比較

20年間だましだまし使い続けたほうがコストメリットははるかに大きいような気がしますが、1年間のコストで考えるとわずか820円の差しかありません。

コストメリットいう面では、あまり大差ないことがわかりますね。

検証② 故障リスク

機械はいずれ故障します。

メーカーの推奨する10年以内であれば壊れるリスクはそれほど高くないでしょうが、10年、15年、20年と使用すると故障のリスクはどんどん高くなります。

エアコンの計画的な更新はこの故障リスクの回避が一番の目的です。

故障リスクの代償は、「入居者にエアコンが使えない不自由さを負担させてしまう」ことです。

当然ながらエアコンは使っているときにしか壊れません。というか、使わないと壊れていることに気づきません。

特に夏は同じようにエアコンが壊れる家庭が多く、家電量販店や近所の工事屋さんも大忙し。

マニ

エアコン交換の依頼をして2,3日で新しい機会に交換してくれればいいほうで、1週間近く待たされることもざらにあります。

入居者の不快感はMAX

新しいエアコンに交換できない間、入居者はずっとエアコンが使えない部屋で過ごさないといけません。

真夏の熱帯夜にエアコンなしで寝るなんて不快以外のなにものでもありません。

これが原因で体調を悪くする人もいるかもしれません。

エアコンの計画的な更新で、故障リスクを小さくすることができます。

リスクをゼロにすることはできませんが、その数は確実に減らせます。

検証③ 電気代

エアコンの計画的な更新は電気代の節約につながります。

「エネチェンジ-電気とガスの簡単比較」のサイト内で、古いエアコンと新しいエアコンの電気代の比較を紹介しています。

10年前と比較15年前と比較
6畳用の場合945円2,781円
8畳用の場合1,350円3,402円
電気代の比較

私の物件は6畳用のエアコンがついているので10年前だと945円、15年前だと2,781円の節約ができるようです。

月の節約額でなく、年間の節約額です。

マニ

ちょっと微妙ですね。電気代という観点ではそこまでメリットはなさそうです。

ただし、よくよく考えるとこの年間945円という数字。

「壊れるまで使い続ける場合」との差額の820円とほぼ同じです。

  • 計画的な更新にかかる追加費用 820円/年間
  • 年間の電気代の節約分 945円/年間

トータルで考えたら追加費用と電気代の節約分が相殺していることがわかりますね。

計画的な更新の場合の追加費用分を、入居者の電気代節約分としてプレゼントいていると思えば少しは気分がいいかもしれませんね。

検証④ 入居者アピール

エアコンの計画的な更新は入居者アピールにもつながります。

退去したタイミングでエアコンを更新すれば、次の入居付けの際に、

「新品エアコンをプレゼントします!!」

と声高にアピールできます。

入居者がいる部屋の更新も、

「日ごろの感謝の気持ちを込めて新品エアコンをプレゼントします」

なんてことも、アピールできるかもしれません。

古いエアコンは電気代もかかるし、見た目も悪い。

長い間に浴びた太陽の光で色あせて、部屋の印象を悪くしているかもしれません。

エアコンの計画的な更新で入居者へのアピールの場が増やせます。

まとめ

エアコンの更新は「壊れるまで使うべきか」、「計画的に更新すべきか」を検証しました。

  • 結論:エアコン更新は入居者ファーストで計画的に行うべき

使い続けることのコストメリットもほとんどありません。

なにより「壊れるまで使い続ける」というのは、いつかくる不快な夜を入居者に押し付けるていることと同じです。

マニ

これをサービスと呼べますか?

楽しみにしていた旅行先のホテルで、エアコンが壊れていたらとても不快ですよね。

ホテル側が壊れた時の不快さを宿泊者に押し付けてもOKと考えていると知ったら、二度とそのホテルは利用しないですよね。

賃貸経営もホテル経営も同じです。

入居者ファーストを意識して、計画的なエアコン更新をしてみましょう。

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