賃貸物件に防犯カメラを設置する【目的は入居者への愛です】

こんにちは、マニです。

最近の賃貸経営のトレンドの「セキュリティ」。入居者に安心安全を提供するのは大家の腕の見せ所です。

今回はその一つの「防犯カメラ」についてご紹介します。

先日私も自分が所有するアパートに防犯カメラを設置しました。設置にあたりいろいろと調べたりしたのでその情報を整理して紹介していきます。

この記事を読めば防犯カメラを設置するメリット、設置にあたった注意点などが理解できるようになります。

目次

防犯カメラとは

防犯カメラとは

防犯カメラと言ったり、監視カメラと言ったり。これ同じものなんでしょうか?

どっちも同じじゃないの?

私もそう思ってました。というか、実際同じもののようです。ビルや商業施設についてるあのカメラ。

同じカメラでもその目的によって呼び名が違うんです。防犯カメラと監視カメラ。まずはその違いからか簡単に紹介していきます。

防犯カメラとは

防犯カメラは犯罪を防止するために設置するカメラのことを言います。

そのため誰でもわかるような目立つ場所に設置して、カメラ自体の存在をアピールします。カメラの横にわざわざ「カメラ撮影中」などの表示があるものが防犯カメラです。

カメラを設置することで万引きや空き巣など犯罪を行おうとする人の心を折るのが目的で、とにかく目立ってなんぼのカメラのようです。

監視カメラとは

いっぽう監視カメラとは事件や事故が起きた時に、その一部始終を映像で記録するために設置されます。

事件だけでなく交通量の測定や自然災害の検証資料のために使われ、撮影する対象は人だけではなく温度や気象情報などさまざなまものを記録します。

監視カメラは現在起こっている状況を正確に撮影することが目的のため、高画質のものや温度を感知するものまでいろいろな機能を備えいています。

賃貸住宅には防犯カメラを設置する

以上の点から賃貸住宅には監視カメラではなく、防犯カメラを設置することになります。

同じカメラでもその目的から設置する場所やカメラの種類が変わってきます。

防犯カメラを導入する予定の方はこの辺の違いをしっかり理解して設置検討することをお勧めします。防犯カメラは目立ってなんぼなため、人が通ると照明がついたり音が鳴るような機能もあります。

カメラ機能が無いダミーのカメラを設置することでも犯罪の防止に役立たせることができます。

防犯カメラを取り付けるメリット

防犯カメラを取り付けるメリット

次に防犯カメラを設置するメリットを紹介していきます。

防犯対策

読んで字のごとく、防犯カメラは【防犯対策】のために設置します。

住宅の犯罪と言えば空き巣やストーカー、下着泥棒に放火など。自分のところは関係ないと思うかもしれませんがこのような犯罪は意外と身近なところに存在します。

衝動的に罪を犯してしまう人もいますし、計画的に行う人もいます。いずれにしても犯罪者に狙われやすいのはセキュリティの弱い建物。

建物の目立つところに防犯カメラを設置していれば犯罪者を威嚇できます。

つかまりたくはありませんからセキュリティーの高い物件では犯罪を犯しにくいです。防犯カメラの設置で、犯罪者から入居者を守りましょう。

賃貸管理の強化

不動産投資のトラブルはなにも外部の人間だけが要因ではありません。

不良入居者によるトラブルもあります。ごみ出しのマナー違反や騒音問題などがそうです。

防犯カメラを設置することでゴミ置き場を監視できます。ごみ出しルールを守らない入居者に注意を促そうと思ってもシラを切られては意味がありません。

カメラの映像を上手に利用することで動かぬ証拠を提示できます。またカメラを設置していることを事前に周知すればマナー違反の抑止力にもつながります。

建物によっては張り紙などで注意を促すところもありますが、不良入居者はそもそも注意の張り紙なんか読みません。論より証拠。

防犯カメラを設置することで、賃貸管理の強化が可能です。

空室対策

防犯対策や賃貸管理の強化は安心・安全の物件づくりに役立ちます。

入居者が安心して生活できるということは、入居者募集の際の宣伝文句として十分利用できます。

女性や学生をターゲットにする物件では安心・安全は大きなストロングポイントです。女性はセキュリティの高い物件を好みますし、学生の場合セキュリティの高い物件は親としては安心です。

防犯カメラを設置することで入居者だけでなく、これから入居者になろうとする人たちに強くアピールすることができます。

防犯カメラ導入の注意点

防犯カメラ導入の注意点

防犯カメラを導入する際に注意したほうがよいことを紹介します。

防犯カメラ設置の目的を考えておく

まずはなんのために防犯カメラを設置するのか考えてみましょう。

  • ゴミ置き場を監視して建物管理を強化する
  • エントランスに設置して空き巣などの犯罪行為を防ぐ
  • 外周部に設置して車上荒らしや不法投棄を見張る

などなど。防犯カメラに期待することを事前に考えておくことが大切です。

目的によって選ぶカメラの種類や設置場所が変わってきます。何を目的にするかが決まっていなければそれらが判断できません。

  • 外部に設置するのであれば防滴型
  • 夜間暗くなる場所であれば夜間モード付
  • 犯罪の抑止力を狙うなら目立つ場所で音や光の威嚇機能付き

など。ただ何となく防犯カメラを設置するのではなく、目的に合わせて種類や設置場所を選定しましょう。

やみくもに台数や機能を増やしてもコストがかかるだけで、導入するメリットが薄れてしまいます。

入居者のプライバシーを守る

大家だからといって好き勝手撮影していいというわけではありません。

バルコニーや室内など入居者のプライバシーにかかわる場所は当然撮影するべきではありません。

室内だけでなく玄関前の廊下などは入居者が撮影を嫌がる可能性もあります。安心安全を得られることは望ましいですが、自分の日常を監視されてると思えば住みやすい物件とは言えません。

入居者のプライベート空間が映らないように注意を払いましょう。カメラの設置場所を検討したり、設置する場所を事前に入居者にアナウンスするなどの配慮が必要です。

賃貸物件につけるカメラは防犯カメラであって、監視カメラではありません。

入居者の日常を隠し撮りするようなことがないようにしましょう。

入居者だけでなく近隣の住人への配慮も同じです。良かれと思って外部を撮っていたら実は隣の家の部屋の中が映っているなんてこともあります。十分注意しましょう。

記録した映像を安易に第3者に提供しない

防犯カメラの映像は犯罪や事故の解決に役立ちます。

現在、日本中で増え続ける防犯カメラの映像のおかげで犯罪の解決率が上がっていることも事実です。

だからと言ってむやみやたらとカメラの映像を第3者にに提供することは止めましょう。

防犯カメラの映像には入居者や隣人のプライベートな映像が映っています。人によっては隠し撮りされたと感じる方もいるでしょう。

大家は関係者のプライバシーを守ることを大前提に、安易に第3者に映像を提供しないようにしましょう。防犯カメラの設置には大家自身の高い倫理観が必要です。

管理に手間がかからないようにする

賃貸物件で防犯カメラを導入する際は、導入後の手間がかからないことが重要です。

いかに安く設置できるからと言っても故障やトラブルの時にに大家自ら対応しないといけければ、そのうちメンテをしなくなります。

ろくにメンテもせずにほったらかしにしていると、大事な時に撮影されていないなんてこともあります。防犯カメラを導入するときは修理やメンテナンスを低コストで引き受けてくれるサービスを利用するのがいいと思います。

賃貸物件の防犯カメラに高度なシステムは不要です。カメラ導入後に大家の手間がかからないものを入れることが大切です。

入居者に「不快感」ではなく「安心感」を与える

防犯カメラ設置の一番の目的は入居者のためです。

防犯カメラを設置して不良入居者の悪事を暴いて物件から追い出そうなどというのはあまりおもしろくないですね。防犯カメラに守られているという安心感は大事ですが、日常を監視されていると思えば「不快」以外の何物でもありません。

まずは大家自身がどうして防犯カメラを設置するのかをもう一度考えて、それが入居者のためと言えるようにすることが大切です。

ごみ置き場や出入り口の監視にしても良い住環境を作っていきたいという気持ちがしっかりと伝われば、不快に思うことも少なくなります。大家さんの配慮で「不快感」を失くし、「安心感」を提供していきましょう。

私が防犯カメラを導入したお話

私が防犯カメラを導入したお話

最後に私が現在所有する物件で防犯カメラを導入したお話をご紹介します。

これから防犯カメラを設置しようと考えている人の参考になればうれしいです。

きっかけはインターネット更新

そもそものきっかけはインターネットの更新でした。

前の大家さんが無料インターネットを導入していましたがリース期間が終了しているということで、私が物件を購入したタイミングでインターネット業者を変更することになりました。

同じタイミングで防犯カメラ設置の提案を受けたたのがきっかけです。防犯カメラには興味はありましたが、導入コストが高いんだろうと思っていました。

それが意外にも導入コストが安かったんです。

  • カメラ設置費用1台5万円
  • システム利用料500円/月
  • 故障時の修理代は一切不要
  • 映像はクラウド上でいつでも閲覧可能

ほかのサービスは調べていないのでこれ自体がお得かはわかりませんが、思っていたよりもずいぶんコストがかからないと思いました。

アパートの差別化ポイントが部屋が少し広いぐらいしかなかったので、差別化ポイントの強化ということで導入することにしました。

防犯カメラ設置の目的はとにかく「安心感」

私が防犯カメラを設置した目的はとにかく入居者に「安心感」を与えたかったということです。

住宅街のため比較的治安がいい立地です。空き巣や下着泥棒の被害も多くはないでしょう。入居者のマナーの半年近く物件の掃除をしていますが、悪くありません。

ここまで聞くと特に防犯カメラの設置は必要ないような気もしますが、私は入居者の安心感のために5万円を払う決意をしました。むしろ5万円で安心感が買えるなら安いものです。

そのためカメラの設置位置もごみ置き場などは見向きもせずに、エントランスのど真ん中に鎮座させました。部外者には防犯カメラでしっかり威嚇して、愛すべき入居者を温かく迎えるそんな場所です。

監視でも犯罪の抑止力でもなく、入居者の安心感のために防犯カメラを設置しました。

防犯カメラ設置で心境の変化あり

現在所有しているアパートは初めての物件ということもあり、とても愛着があります。

掃除も自ら行い掃除に行くたびにどんどん愛着がわいてきます。そして今回防犯カメラを設置することでさらに愛着が増してきました。

防犯カメラを設置してから、ふとした瞬間にスマホでカメラの映像をチェックするようになりました。そこに映っているのは軽自動車と原付のいつも変わらす映像。

変わらぬ映像を見るたびに「異常なし」と思っていしまいます。

子供を見守る親の心境でしょうか。

防犯カメラを設置したことでさらに自分の物件のことを気にかけ、しっかりと管理しようという気持ちが増したようなそんな気がします。

まとめ

今回は賃貸物件への防犯カメラの設置について紹介しました。

防犯カメラを設置することで、

  • 防犯対策になる
  • 管理状況がよくな宇
  • 空室対策になる

などのメリットが生まれます。そして、それ以上に物件への愛着がわき入居者への愛が深まります。

少し大げさかもしれませんが私はそう感じました。

防犯カメラの設置を検討している人はぜひ、入居者のための防犯カメラ導入を検討してみてください。物件への見え方が変わってくるかもしれません。

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